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ここは、「Luftleitbahnen」の別館です。
Fan Fiction Novel-二次創作小説-を置いてあります。
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序章Croix版です。
これも序章になってないなぁ(¬_¬;それにこっちの方がテュイエ出張ってるやんw
それでも一応クロワ視点なのでクロワ版wそういうことにして置いてください。
ハンターとか、ギルドの設定は私の勝手な設定です。
しっかし、自分の語彙の少なさがよくわかる話しだなぁ。ひどく反省・・・・・涙

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実際のところ、どんな理由でも良かった。

ただ外の世界に出る口実が欲しかっただけで

その為ならなんだっていいと思っていた。

それがこんな結果だ。やってらんねぇ。

最初から、全て仕組まれた事だったのか?

それとも・・・・・・・・

なぁ、お前はどこまで知っていたんだ?

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SIDE : Croix

 ハニュエールってのは、なんで皆あんなに防御力の低そうな格好をしてるのか? そんな疑問が頭をもたげたが、俺には皆目見当もつかなかった。
 奴らはあれで、ハンターの中でも接近戦を行うタイプのはずだ。 それだけ攻撃も受けやすいと思うのだが、どうにも防御に適しているようには見えなかった。 動きやすさを追求したと言えばそう言えなくもないのかもしれないが・・・・
 まぁ、目の保養になる、それで十分なのかもしれないと無理矢理結論付けてみた。
 ・・・・見当違いな事を考えている、そう思い出して視線を戻すと、 そんな事を考えるきっかけになった女が其処にはいた。


 鮮やかな朱の服に、銀よりも多少青みがかった髪を結い上げた女だ。年で言えば、少女と言うに程には若くないが「女」と言うほどのものでもない。そんな微妙なライン上を右往左往しているような女が、ギルドの受付けと言い争っているところだった。
 いや、口論と言うには程度が低すぎる、一方的に喧嘩腰で八つ当たりをしているというのが正直なところだったろう。

「だ~か~ら~!私は仕事が欲しいの!!ハンターとしてのし・ご・と!わかる?」

 額に青筋でも浮かんできそうな形相で、女はギルドの受付け嬢に詰め寄っている。
 受付け嬢も負けず劣らず、一応は冷静な風を装いつつも、こちらはしっかりと青筋を浮かべて応戦していた。
「ですから、初級ハンターにはそういった仕事はありません!何度も説明したでしょう!」
 両者一歩も引かずと言ったところだ。
 ・・・・・・・・・女は怖いってな本当だな。


 いつものように、ギルドの中には少なくない人数がたむろしていた。 そんな中でのこの騒ぎだ、皆の視線は自然そちらに向かずにいられない。
 まぁ当然だろうな、こんな面白い酒の肴を放っておくのも勿体無い事だ。
 正直なところ、俺も半ばは面白半分で眺めていた口の一人だった。
 しかし、そんな周りの好奇の視線もどこ吹く風、女は更にまくし立て続け始めた。

「だいたいさぁ、なんであたしが犬だの猫だのの捜索とかしなきゃいけない訳?ラグオルに降りたいの!!ハンターなんだから出来るでしょう!!」
 受付の話をまるで聞いちゃいないらしく、女は自分の主張をわめき続けていた。
 どうやらラグオルに降りたい、女の言い分はこういう事らしい。
 初心者ハンターにありがちな事だ。皆が苦笑と、同情の視線を投げかけると、それを受けるように、受付け嬢がウンザリと女に告げた。
「降下の依頼はそれなりに経験をつんだ方でないと、斡旋できません。
こちらも信頼でやってるんです。あなたはこないだの試験で受かったばかりの方でしょう?
それなりの仕事をして、初めて一人前として認めてもらえるんです。お分かりですか?」
 ここ数日、一体何度同じ事を新人たちに繰り返し言ってきたのだろう・・・・全く傷み入ることだ。
 それでも辛抱強く言う受付け嬢を、俺は表彰してやりたくなった。

 銀髪女がどう思っているのかは大体想像はつくのだが、まぁ世間様はそんなに甘くは無い。
 ハンターというのは慈善事業でも福祉団体でもない、立派な営利業である。 当然依頼は受ける人間の器量によってふさわしいものが斡旋される。 新人に降下の様に大層な依頼など皆無と言ってよかった。
 そりゃそうだろう。依頼者も金を出して使えない素人など雇いたくはないだろうからな。
 故に新人は殆ど便利屋に近い。降下どころか、パイオニア内でも程度の低い依頼がほとんどになる。ハンター試験に受かったのは良いものの、第一線の活躍を夢見てきた者たちにとっては、 一番初めにぶつかる壁がこれだ。
 事実ハンターとしてまともな依頼をこなせるようになる前に脱落していく者も少なくは無かった。


 と言ってはみたものの・・・・・・・・・・このままじゃ面白くないな。
 俺の足は、そう思うが早いか歩き出していた。


「おい、降下の依頼を受けたいのか?」
 俺はそう言って今にも噛み付かんばかりのオーラを漂わせた女に声をかけた。
「・・・?何よ、あんた」
 隠そうともせずにいぶかしんだ目で俺を見ながら、女はぶっきらぼうに答えてきた。
「そう怒るなよ、降りたいんだろ?ラグオルに」
 そう告げる俺に、今度は受付け嬢の方が不審な目をして尋ねてきた。
「あの、初心者の方は・・・・・」
「あぁ、分ってるさ。ところでジャンルはなんでもいい、Cカテゴリーの依頼はあるか?」
 そう言うが早いか、俺は腕を差し出した。IDのチェックである。
 リストバンドから、情報をギルドに照会するのだ。
「・・・ちょっ!一体なんなのよあんた!?もちろん降りたいに決まってるでしょ!だいたいねぇ・・・」
 急に出てきて一方的に話を進める俺に、爆発寸前の女は新たな獲物とばかりに食って掛かってきた。
 俺はそんな女の言葉を受け流しながら、ただカウンターからの返事を待った。
「あ、はい。Aクラスの方ですね。はいあります。ですが、その・・・」
 IDを確認した受付け嬢は、依頼リストの該当件数を告げると、やはりいぶかしんだ目で俺に疑問符を投げてきた。ま、当たり前の反応だろうな。


 ギルドへの依頼、それは大まかな依頼内容と難易度によってランク分けされており、依頼を望むものの希望及びクラスにあったものをギルドが斡旋すると言う形をとっている。
 まぁ、稀に指名と言う方法で依頼される場合もあるが、よっぽど名が知られているものでなければ滅多にある事ではない。
 その中にCカテゴリーという依頼がある。
 基本的には複数人に対しての依頼という意味で使われるものだ。
 しかし、条件によっては少し異なってくる。
 例えば既定に満たないクラスの者でも、同行するものが上位クラスであれば、依頼を受ける事が出来るという仕組みになっているのだ。
 これは新人ハンターの育成を目的としてよく用いられる手法の一つであった。
 とはいっても、上位ハンターとの同行を許されるものは、大抵はコネであったり、それなりの部隊に所属していたりするものが殆どであって、十派一絡げの新人が、行き当たりばったりで手に出来るものではなかった。
 理由は至極必然である。ランクの低いハンターを連れ歩くこと、それは連れ歩く側の命にも危険を及ぼす可能性があるからだ。また当然の分け前も減る。
 上位クラスハンターにとっては、百害あって一利なしの見本のようなものだった。
 だが、そんな橋にも棒にもかからないような事をするのもまたハンターと言えた。


 当然の様に俺は告げた。
「もちろん同行者はこいつにする。構わないよな?」
 そんな俺に呆れたのか、それとも見慣れているのか、受付け嬢は半ば諦めたような顔で
「はい、それは確かに構いませんが・・・いいんですね?」
 と最後の確認とばかりに聞いてきた。
「あぁ」
 俺は短く答えると簡単な処理を済ませ、未だにぶつくさ喚き散らしている女に向き直った。
「そういうこった、お嬢ちゃん。さっさと準備しな。降りるぜ、ラグオルへ」
 疑問符だらけの顔で俺と受付け嬢を交互に見交わしていた女は、「降りる」の一言に天と地がひっくり返ったように表情を変えると、勢いよく俺の背を叩き返してきた。

「誰だか知んないけど、サンクス♪」

 そんな純粋な女の笑顔は、俺に少しだけ罪悪感を覚えさせた。
 こいつは何も知らないのかもしれない・・・・と
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