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ここは、「Luftleitbahnen」の別館です。
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バレンタインネタの散文です。
各視点を交互にMIXした詩っぽい感じにしてみました。
甘いだけのメリハリが無い話なので、
無駄に長くするよりすっきりするかな?と
Sweet&bitterチョコは甘くも苦くもありますよ(^-^)

∞―――――――――∞ Ratio  ∞―――――――――∞



More Sweet?

More Bitter?



選ぶのは・・・・・

アンタ次第



ねぇ?何が欲しい?
    


-----------



それはちょっとした悪戯

用意したのは二つの箱


甘い罠?
苦い罠?


アイツはどっちを取るかしら?

どっちをとっても・・・・


きっと、答えは一緒よね。





期待していなかったといえば嘘になる

でも、それを表に出すのはプライドが許さないから

だからいつもと同じ時間。
いつもと同じボトルを持って。

その扉に手をかける。







「欲しけりゃあげるわ」

レスカが言ったその台詞に、正直ダ・サイダーは困惑していた。

普段だったら「貰って欲しいんだろ?」そんな台詞も出て来るが、
今目の前には、まったく同じ箱が二つ並んでいるのだ。

オフホワイトとチャコールグレイのスプライト柄の四角い箱
同色の細いリボンが秘密を漏らさないようにするかのように、
しっかりと上で口を閉ざしている。

微かな甘い香りも、並んで置かれてはどちらの物とも判別しない
手にとって確かめれば分かるだろうが・・・・・

どこか面白そうに見ている紅玉が、それを許しはしないだろう
何より、それこそ矜持が許さないと言うものだ


「あげるって・・・・」

豆鉄砲をくらった鳩のような目で、箱を見つめてから、
ダ・サイダーはようやくレスカに視線を移す。

いつのまにか自分の持ってきたボトルをグラスに開けて
楽しそうにしている姿がまるで悪戯好きの妖精のようだ。

そんな彼女の手の上で踊らされているような気がして、
ダ・サイダーは目を細めた。

それが嫌だったわけではない。

それが「らしい」と思ったからだ。


最も大切な想いの形。

だから答えも決まっていた。
本当は、初めから・・・



本当は便乗する気はなかった。

この手の商業主義のイベントは、乗せるほうにはなっても
乗る方になるのは自分としては御免だ。

でも、マジマジワールドでその話を聞いた時、
一瞬こっちを見たアイツの目が、どこか物欲しそうに見えたから

(きっと、そんな事言ったら猛烈に否定するだろうけど)

だからつい乗ってしまった。

本音はアイツの所為にしたいだけなのかもしれないし、
本当にアイツの所為なのかもしれないけど・・・・
そんなことはどうでも良かった


たまには違った形が欲しいから

同じモノだけど、違う形になるのも悪くないから


ただ、そんな理由



戸惑ってるアイツの姿が妙に可愛くて、
その後に見せた顔が不敵に見えたから



だから・・・・言ってよ

お約束でも良いから



ね?






「俺様は我侭だからな、
貰えるもんは全部貰っちまうぜ」


蒼い風が頬を撫でて
翠の瞳が世界をただ一色に染め上げる


「まずは、チョコなんかよりよっぽど苦くて、
よっぽど甘いもんから貰うさ・・・だろ?」



本当に欲しいモノは、いつも同じ

    


-----------



More Sweet?

More Bitter?



甘いも苦いも

アンタ次第



だって、この気持ちは・・・・・



いつだってDirect Ratio

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