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ここは、「Luftleitbahnen」の別館です。
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序章Tuier版です。ちなみに、TuieはGC版のメインキャラでした。
しかし、どこが序章で、どこがテュイエなんだか(爆)
ほとんど出てないんだよね、テュイエ(汗)
ま、まぁこれもいいかなぁ?って。駄目?ヽ(;・ー・)ノ

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外幕が映し出す夕日の所為だったのだろうか?

それともその服の所為だったのだろうか?

いや、違う。あれはあの人自信がもつ色だったのだろう。

紅の輝き、私はそれに目を奪われたのだ・・・・

それが始まりだった、私の物語は、ここから始まった。

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SIDE : Tuier

 その日、ギルドはいつになく多くの人で溢れ返っていた。普段はそれとわかるハンターばかりのその場も、この日だけは別だ。

 ――ハンター資格試験合格者――

 電子掲示板が、その文字を映し出すと、場の盛り上がりは一気に最高潮に達した。
 酒をあおるもの、泣き崩れるもの、お互い手を取り合うもの、殴り合いをはじめるもの。まさに天国と地獄が一気に訪れた混沌とした雰囲気に包まれた。
 だが、その混沌さえもがどこか粛然として、全てを包み込もうとしているかのようだった。今日ばかりは何が起ころうと無礼講、そんな暗黙の了解がなされていたからである。


 ハンター資格試験、年に一回のこの試験はパイオニアでも一つの祭と言っても過言ではなかった。
 何故ならハンターはパイオニア2にあっては最も人気のある上級職の一つであるからだ。
 収入自体は、各ハンターが請け負う仕事によりかなりの幅があるが、その資格のもたらす特権は計り知れないものがあるからである。
 実際、現在のパイオニア2にあって、惑星ラグオルへの降下許可が下りているのは、軍や政府組織等を除いては、ハンター資格を持つ物のみとなっている。
 長く大地を離れて生活している所為もあり、人々にとっては惑星への降下というものは、どんな危険よりも魅力的であった。
 それが出来る唯一の一般職ハンター。それに憧れ、その資格を得ようとするものが後を絶たないのも詮無きことだといえた。


 そして今日がその年に一度の祭の日と言うわけである。今、ここには夢を手にしたもの、夢に敗れたもの、たくさんの人間模様が重なり合い
それらが渾然となり一つの生き物の様にうごめいている。
 明日にはまた別の夢に向って進むであろう者たちも、今日だけはこの場に全てを預けている。誰もがそれを知っていた。

 そんな一角で、一人の少女が飛び跳ねていた。いや、少女というと御幣があったかもしれない。だが纏わせている雰囲気は見た目よりも十分若く見せてならなかった。
 ニューマン独特の長い耳、結い上げた青みを帯びた銀髪、そして目にも鮮やかな朱の服は、人々の目は惹き付けた。
 そんな視線を知ってか知らずか、彼女は叫び声を上げていた。

「やった~~!合格、合格したぁぁぁ!!!!」
 台詞など聞かずとも、それと分るほどの喜びを全身から滲み出し、彼女は会場内を跳ね廻った。
 新しい仲間の誕生、それは一概に喜びへと結びつくものではなかったが、それでも無邪気にはしゃぐその様子に、誰もが笑みを溢さずにはいられなかった。
 そんな彼女を、騒がし者好きのハンター達が放っておく筈もなく、またたくまに祭の中心へと引きずり込まれていくのであった。

 そう、祭の夜はまだ始まりを告げたばかりであった。


 そんな彼女の名はテュイエといった。ハンターになることを夢見て数年、ずっとその道に向って歩いてきた者の一人だった。
 そして今、彼女は夢の第一歩を掴んでいた。彼女は晴れてハンターの仲間入りを果たしたのだ。



 しかし、彼女はまだ知らない。
 ・・・・・・・・・・自分が抜けられない輪の中に入ってしまっている事を。
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