【Intention】 ～涙～ 覚醒

「～涙～罪」と対の舞耶版です。
こちらは「罰」岩戸山で思い出した舞耶をコンセプトにしました。
出だしの一文が実は全てだったりします。

－ ～涙～覚醒 －


誰かが間違ったのではない
誰もが間違ったのだ
ほんの少しずつの悪意が
世界を壊した


胸が熱い
ぼやけた視界が蘇える
泣きそうなみんなの顔と
誰かの笑いが耳につく
ごめんねみんな
なんとなくわかってた
こうなるってこと・・・
だけどもう大丈夫だよね？
みんななら前に進めるよね？
だからどうか私を忘れて


いえなかった言葉が
伝えられなかった言葉が
自分の中に蘇える



思い出したのはもうひとつの過去
気づかされたのは自分の罪
みんなを縛った
罪深き自分


振り上げた手が
胸のあざが痛い
この痛みは彼の痛み
彼の心があげる悲鳴
誰が彼を責められる？
誰が彼を罰せられる？
このたった一人で傷つきつづけた少年を
それでも世界を救おうとしている戦士を


間違ったのは彼だけじゃないのに
誰もが本当は間違った世界で
彼だけが戦っている


もういいの、あなたは一人じゃない
だからどうか傷つかないで
傷つくことを良しとしないで
それはあなたの所為じゃない
それはきっと私の所為
あなたを縛った私の所為


だから今は抱きしめさせて
あなたを一人になんてさせない
孤独になんて二度とさせない
ずっとそばであなたを守るわ
あなたを責めるすべてから



この罰なる出会いそれさえも
今はこの手で抱き留めたい