SS風プレイ日記、翠緑の樹海B4F。
そろそろネタ切れwww
だって、4Fネタがないんだもん!!!
なので、凄くあっさりさっぱりいきます。
まぁあくまでプレイ日記だったしさ(汗)
そろそろネタ切れwww
だって、4Fネタがないんだもん!!!
なので、凄くあっさりさっぱりいきます。
まぁあくまでプレイ日記だったしさ(汗)
∞―――――――――∞ 世界に満ちるリズム ∞―――――――――∞
風はリズムを囁く旅人
水はリズムを伝える使者
大地はリズムをなだめる賢者
そして命がリズムを育む
知ってる?世界はリズムに満ちている
~【B4F】地の底よりあふれる闇の波(牙)~
世界と語らい、大気を惑わし、夢をいざなう。
バードはよくそんな風に言われる。
でも、現実はそんなロマンティックとは程遠い。
歌で世界が救える?
歌で大気が震える?
歌で夢が見れる?
う~ん、なんか最後のはあたしでも実際できそうだけど・・・
まぁ、ようするにね。
詩人にできることなんて、たかが知れてるってこと。
だって考えてもみてよ。
戦闘でのバードって、大抵みんなの後ろに居るわけ。
つまり、舞い踊ってみても誰も見る暇なんて無いのよ。
歌だってさ、緊張のさなかにある仲間にどれだけ聞こえるもんだか甚だアヤシイじゃない。
じゃぁ、なんでバードなんてやってるかって?
う~~ん、それしかないからかな。
あたしは力持ちじゃない。
剣ももてやしない。
魔法みたいな凄いものなんて使えない。
できるのは、生まれた時から持ってるこの声と、この身体一つでできる事だけ。
でもね、別に自分を卑下してるわけじゃない。
ただ、力量は知っていてこそ意味のあるものだから。
だから、あたしはいつだって自分にできる事だけを精一杯やるの。
「まだ相当数いるっぽいね」
すでに何頭の狼を屠ったかわからないが、疲れが見え始めたSirやスティングの表情とは裏腹に上機嫌でカナイが笑った。
ちなみに、その手元は狼の皮を剥ぐのに、血まみれだったが見ないことにする。
狼は単体では思っていたよりも危険な相手ではなかった。
その割には得られるものが多かった事がカナイの機嫌を急上昇させる要因だった。
とはいえ、その数がまた半端ではなかった。
今も森の中は一見ひっそりとしているが、耳を澄ませば感じる事が出来た。
先ほどまで戦った命と同じ命の複数の気配を。
彼らは元々群れる生き物。そして、血に酔う生き物だ。
放っておいてもまた向こうから来る。
それを知っているから、カナイはあえて血の匂いを拭いもせずに同じ場所でキャンプを張りつづけている。
みんなもそれが分かっているから、体力を回復しながらも、意識の一部を常に外へ向けていた。
「歌でも歌おうか?」
あたしの提案にカナイが笑って頷いた。
本当に機嫌が良いみたい。
なんだかあたしも嬉しくなって、いつもより気持ちが弾んだ。
歌うのが好きだった。
舞うのが好きだった。
みんなが安らいだ表情で腰をおろすのが嬉しかった。
心地よいリズムに包まれて、あたしは一つの楽器になる。
風も、空も、大地も、あたしの周り、世界が全部類稀なる楽器で奏者。
人の鼓動も、呼吸の音も、木々のざわめきも、全てがリズム。
「!」
世界に満ちる音に混じって、さっきと同じ音が混じるのを感じた。
軽い地を蹴る音。
荒く、細い呼吸音。
来る。
仲間達も既に構えに入っていた。
キン!
次の瞬間、木々の間から飛び出してきた白い塊は、
Sirの盾に阻まれその爪を獲物に突き立てられずに地に降りた。
スティングの打ち付ける鞭の音。
横合いから殴るカナイのメイスの重低音。
Arkの起こす爆発的な轟音。
そして再びSirの盾に弾かれる爪の音。
それらが全て、波となってあたしの耳に届く。
あたしの目は、リズムを通して世界を見ていた。
一拍、二拍。
まだだ。
あたしは歌いながら、舞うように少しずつ移動する。
一拍、二泊。
着地の音。
鋭い旋律を歌い上げ、仲間の集中力を刺激する。
ゆるやかな音色に、守りの大切さを思い出させる。
一拍、二拍。
もう少し。
そう思ったとき、リズムが乱れた。
Sirの腕から血飛沫が上がった。
その血に狂った獣が、リズムを転調したのだと気付く。
あたしは息を大きく吸い込む。
Sirが盾を構え直すのが見える、あたしの手はゆっくりと持ち上がる。
一拍、二拍。
乱れたリズムを数えなおし、最終楽章へのページを捲る。
キン!
Sirの盾に爪が弾かれた瞬間、あたしは吸い込んだ息を一気に吐き出す。
地に降りた一瞬、獣が血の狂気から解き放たれる。
今だ!!
ザシュ
グォォォォォォォ
引き絞ったクロスボウから解き放たれた矢は、獣の目を射抜いていた。
苦悶の声をあげる獣に、カナイのメイスの一撃が全てを終わらせた。
それから数刻
もう血の匂いはしなくなった。
獣の奏でる気配も周りからは消えた。
変わりに新しいリズムが生まれた。
あたしにとっても初めて聞く音だった。
だからだろうか、やっぱりいつもより気持ちが浮き立つ。
新しい音との出会いは格別だ。
新しいリズムはまるで新しい世界に来たみたいだ。
高く響くその音が、より早く、より強く響くよう、あたしは歌う。
歌いつづける。
その音が止まるその時まで。
もっと知らない音に触れたい。
聞いたことの無いリズムに包まれたい。
世界に満ちる、全てのリズムに出会いたい。
世界樹の迷宮
きっとこの奥には、私の知らない旋律がまっているから。
夕日の中、音が止まったその後には、疲労困憊の男が一人息も絶え絶えに倒れていた。
手につるはしを持ち、頬は気のせいかこけて見える程だった
傍らには、にっこり笑った男が一人掘り出された鉱石に目を輝かせている。
「ご苦労様~。白石が結構掘れたね。これでボーンメイスが買えるね♪」
(頼む・・・採掘時に韋駄天は・・・やめてくれ・・・・死・・ぬ・・・)
水はリズムを伝える使者
大地はリズムをなだめる賢者
そして命がリズムを育む
知ってる?世界はリズムに満ちている
~【B4F】地の底よりあふれる闇の波(牙)~
世界と語らい、大気を惑わし、夢をいざなう。
バードはよくそんな風に言われる。
でも、現実はそんなロマンティックとは程遠い。
歌で世界が救える?
歌で大気が震える?
歌で夢が見れる?
う~ん、なんか最後のはあたしでも実際できそうだけど・・・
まぁ、ようするにね。
詩人にできることなんて、たかが知れてるってこと。
だって考えてもみてよ。
戦闘でのバードって、大抵みんなの後ろに居るわけ。
つまり、舞い踊ってみても誰も見る暇なんて無いのよ。
歌だってさ、緊張のさなかにある仲間にどれだけ聞こえるもんだか甚だアヤシイじゃない。
じゃぁ、なんでバードなんてやってるかって?
う~~ん、それしかないからかな。
あたしは力持ちじゃない。
剣ももてやしない。
魔法みたいな凄いものなんて使えない。
できるのは、生まれた時から持ってるこの声と、この身体一つでできる事だけ。
でもね、別に自分を卑下してるわけじゃない。
ただ、力量は知っていてこそ意味のあるものだから。
だから、あたしはいつだって自分にできる事だけを精一杯やるの。
「まだ相当数いるっぽいね」
すでに何頭の狼を屠ったかわからないが、疲れが見え始めたSirやスティングの表情とは裏腹に上機嫌でカナイが笑った。
ちなみに、その手元は狼の皮を剥ぐのに、血まみれだったが見ないことにする。
狼は単体では思っていたよりも危険な相手ではなかった。
その割には得られるものが多かった事がカナイの機嫌を急上昇させる要因だった。
とはいえ、その数がまた半端ではなかった。
今も森の中は一見ひっそりとしているが、耳を澄ませば感じる事が出来た。
先ほどまで戦った命と同じ命の複数の気配を。
彼らは元々群れる生き物。そして、血に酔う生き物だ。
放っておいてもまた向こうから来る。
それを知っているから、カナイはあえて血の匂いを拭いもせずに同じ場所でキャンプを張りつづけている。
みんなもそれが分かっているから、体力を回復しながらも、意識の一部を常に外へ向けていた。
「歌でも歌おうか?」
あたしの提案にカナイが笑って頷いた。
本当に機嫌が良いみたい。
なんだかあたしも嬉しくなって、いつもより気持ちが弾んだ。
歌うのが好きだった。
舞うのが好きだった。
みんなが安らいだ表情で腰をおろすのが嬉しかった。
心地よいリズムに包まれて、あたしは一つの楽器になる。
風も、空も、大地も、あたしの周り、世界が全部類稀なる楽器で奏者。
人の鼓動も、呼吸の音も、木々のざわめきも、全てがリズム。
「!」
世界に満ちる音に混じって、さっきと同じ音が混じるのを感じた。
軽い地を蹴る音。
荒く、細い呼吸音。
来る。
仲間達も既に構えに入っていた。
キン!
次の瞬間、木々の間から飛び出してきた白い塊は、
Sirの盾に阻まれその爪を獲物に突き立てられずに地に降りた。
スティングの打ち付ける鞭の音。
横合いから殴るカナイのメイスの重低音。
Arkの起こす爆発的な轟音。
そして再びSirの盾に弾かれる爪の音。
それらが全て、波となってあたしの耳に届く。
あたしの目は、リズムを通して世界を見ていた。
一拍、二拍。
まだだ。
あたしは歌いながら、舞うように少しずつ移動する。
一拍、二泊。
着地の音。
鋭い旋律を歌い上げ、仲間の集中力を刺激する。
ゆるやかな音色に、守りの大切さを思い出させる。
一拍、二拍。
もう少し。
そう思ったとき、リズムが乱れた。
Sirの腕から血飛沫が上がった。
その血に狂った獣が、リズムを転調したのだと気付く。
あたしは息を大きく吸い込む。
Sirが盾を構え直すのが見える、あたしの手はゆっくりと持ち上がる。
一拍、二拍。
乱れたリズムを数えなおし、最終楽章へのページを捲る。
キン!
Sirの盾に爪が弾かれた瞬間、あたしは吸い込んだ息を一気に吐き出す。
地に降りた一瞬、獣が血の狂気から解き放たれる。
今だ!!
ザシュ
グォォォォォォォ
引き絞ったクロスボウから解き放たれた矢は、獣の目を射抜いていた。
苦悶の声をあげる獣に、カナイのメイスの一撃が全てを終わらせた。
それから数刻
もう血の匂いはしなくなった。
獣の奏でる気配も周りからは消えた。
変わりに新しいリズムが生まれた。
あたしにとっても初めて聞く音だった。
だからだろうか、やっぱりいつもより気持ちが浮き立つ。
新しい音との出会いは格別だ。
新しいリズムはまるで新しい世界に来たみたいだ。
高く響くその音が、より早く、より強く響くよう、あたしは歌う。
歌いつづける。
その音が止まるその時まで。
もっと知らない音に触れたい。
聞いたことの無いリズムに包まれたい。
世界に満ちる、全てのリズムに出会いたい。
世界樹の迷宮
きっとこの奥には、私の知らない旋律がまっているから。
夕日の中、音が止まったその後には、疲労困憊の男が一人息も絶え絶えに倒れていた。
手につるはしを持ち、頬は気のせいかこけて見える程だった
傍らには、にっこり笑った男が一人掘り出された鉱石に目を輝かせている。
「ご苦労様~。白石が結構掘れたね。これでボーンメイスが買えるね♪」
(頼む・・・採掘時に韋駄天は・・・やめてくれ・・・・死・・ぬ・・・)