拍手御礼過去ログ第3段。
某ラーメン屋とリアルネタのコラボ
思えば、荒ハム風日記の原点がこれかも(爆)
あ、ギャグですよ、ギャグ
某ラーメン屋とリアルネタのコラボ
思えば、荒ハム風日記の原点がこれかも(爆)
あ、ギャグですよ、ギャグ
こちらは御礼の拙いギャグSSです。
設定としては9月某日。
ぶっちゃけ、ただのギャグなので設定とか気にせずどうぞ。
(御礼っていつもギャグばかりですね)
∞―――――――――∞ 傲慢(バベルの塔) ∞―――――――――∞
「先輩!!今夜は戦いに行きましょう!!」
そう言われたのは、いつもの様にキッチンへの扉前の壁に、荒垣がその背を預けていた時だ。
荒垣はそのいつもとは違う不自然さに、一瞬眉根を寄せた。
普段ならば、タルタロスへ行く時は山岸か真田から声がかかるからだ。
とはいえ、S.E.E.Sの"リーダー様"直々の命令である。
戦うというなら行かねばならない。
荒垣は仕方ねぇなと呟くと、その背を壁から放した。
「・・・・戦うんじゃないのかよ」
「戦うんですよ?」
荒垣の低い呟きに、透流のあっさりとした声が返ってきたのは"はがくれ"のカウンターでだった。
鍋島ラーメン"はがくれ"それは知る人ぞ知る人気店だ。
荒垣自身、ここのラーメンには目がなかった。
そう言う意味では別段不満があるわけでは無い。
ただ、何故ここで"戦う"なのかが理解出来ないだけである。
もちろん、ここはシャドウなどが出るわけでも、影時間に変形するわけでも無い。
「まぁ、すぐ分かります・・・絶対先輩だって苦戦しますよ」
何故かニヤリと口角を上げると、透流がカウンターの中を見やった。
「いつもの二つ!!・・・それにしても、今日は寒いねぇ・・・ね、親父さん」
「お、嬢ちゃんかい。特性二つな。しっかし今日は寒いなぁ!!」
何故か、アイコンタクトをしつつ、お互いふっと笑みを浮かべたかと思うと、
親父が厨房の奥にオーダーを叫んだ。
やはり"寒いな"が強調されている。
その台詞に、荒垣は心当たりがあった。
以前、ジンと来た時に聞いた台詞に似ているのである。
そう、それは裏メニューのオーダー文句。
荒垣がまさかという視線を透流に投げると、透流のグッとばかりに親指を立てた拳がそれに答えるのだった。
あの時は諸事情で半分ほどしか食べる事が出来なかった。
その時の事を思い出せば、再び席を立ちたい衝動に駆られる。
あの時の会話、あの時の店員、通いなれた店が、思い出と共に自分を責めるモノへと変わる。
しかし、隣の透流は何も知らない。
ここでいきなり帰るというのは酷と言うものかもしれない。
そう思って隣を見れば、透流はカバンをごそごそとかき回していた。
その手が、荒垣の視線の先でピタリと止まる。
「さぁ、先輩。これが戦いの供です!ずずいとどうぞ!!」
ダンとばかりに眼前に置かれたのは、何故か"黒烏龍茶"だった。
は?とばかりに目を点にして、置かれた"供"を見つめる。
荒垣の思考から、なんだか葛藤とかそういうものがバラバラと崩れ落ちていく音がする。
ふと隣を見れば、隣に座っていた男の前にも"黒烏龍茶"。
さらによく見れば、店内のいくつかのテーブル、カウンターには、
水のコップよりも、圧倒的な存在感を放ちながら"黒烏龍茶"が置かれている。
「ふふ、猛者たちの戦いには、これは必須アイテムなのですよ」
口元に手を当てて、ギラリと目を光らせた透流が厨房を睨んだ。
荒垣は、その姿にいつのまにかその口元を緩ませていた。
くくっと声を上げて笑うと、透流が戦いを舐めるなとかなんとか口を尖らせ力説している。
その頭に軽く手を乗せポンポンと叩くと、荒垣もまたニヤリと笑った。
「望む所じゃねぇか」
背負ったモノが、罪が消えるわけでは無い。
けれど、不思議と透流と居るとそれを負うべき場所と、
そうで無い場所があってもいいのだと言われた気がする。
何も知らないからこそ、荒垣の淀んだ心に、風を注ぎ込んでくれる。
それは時に心地よくて、時に荒垣を切り刻むけれど・・・
今は失くしたく無いものだと思わずには居られなかった。
っと、そんなシリアスな事を思って居られたのも、しかしやっぱりほんの一瞬。
「へい!お待ち!!!!」
果たして運ばれてきた其れに、荒垣はギリと拳を握っていた。
あの時の"特特特"をはるかに上回る、トロ肉、野菜。
麺が見えないなどと言うレベルではなく、それはさながらバベルの塔だ。
「やってやろうじゃねぇかよ!」
「先輩、そう言ってくれると思いましたよ!!いざ、出陣です!!」
黒き供を引き連れて、いざ二人の戦士が今旅立つのだった。
ちなみに、先に食べ終わったのは透流だったと言う事と、その後、昼間にこっそり荒垣が"はがくれ"で戦っているという事は伏せておこうと思う。
設定としては9月某日。
ぶっちゃけ、ただのギャグなので設定とか気にせずどうぞ。
(御礼っていつもギャグばかりですね)
∞―――――――――∞ 傲慢(バベルの塔) ∞―――――――――∞
「先輩!!今夜は戦いに行きましょう!!」
そう言われたのは、いつもの様にキッチンへの扉前の壁に、荒垣がその背を預けていた時だ。
荒垣はそのいつもとは違う不自然さに、一瞬眉根を寄せた。
普段ならば、タルタロスへ行く時は山岸か真田から声がかかるからだ。
とはいえ、S.E.E.Sの"リーダー様"直々の命令である。
戦うというなら行かねばならない。
荒垣は仕方ねぇなと呟くと、その背を壁から放した。
「・・・・戦うんじゃないのかよ」
「戦うんですよ?」
荒垣の低い呟きに、透流のあっさりとした声が返ってきたのは"はがくれ"のカウンターでだった。
鍋島ラーメン"はがくれ"それは知る人ぞ知る人気店だ。
荒垣自身、ここのラーメンには目がなかった。
そう言う意味では別段不満があるわけでは無い。
ただ、何故ここで"戦う"なのかが理解出来ないだけである。
もちろん、ここはシャドウなどが出るわけでも、影時間に変形するわけでも無い。
「まぁ、すぐ分かります・・・絶対先輩だって苦戦しますよ」
何故かニヤリと口角を上げると、透流がカウンターの中を見やった。
「いつもの二つ!!・・・それにしても、今日は寒いねぇ・・・ね、親父さん」
「お、嬢ちゃんかい。特性二つな。しっかし今日は寒いなぁ!!」
何故か、アイコンタクトをしつつ、お互いふっと笑みを浮かべたかと思うと、
親父が厨房の奥にオーダーを叫んだ。
やはり"寒いな"が強調されている。
その台詞に、荒垣は心当たりがあった。
以前、ジンと来た時に聞いた台詞に似ているのである。
そう、それは裏メニューのオーダー文句。
荒垣がまさかという視線を透流に投げると、透流のグッとばかりに親指を立てた拳がそれに答えるのだった。
あの時は諸事情で半分ほどしか食べる事が出来なかった。
その時の事を思い出せば、再び席を立ちたい衝動に駆られる。
あの時の会話、あの時の店員、通いなれた店が、思い出と共に自分を責めるモノへと変わる。
しかし、隣の透流は何も知らない。
ここでいきなり帰るというのは酷と言うものかもしれない。
そう思って隣を見れば、透流はカバンをごそごそとかき回していた。
その手が、荒垣の視線の先でピタリと止まる。
「さぁ、先輩。これが戦いの供です!ずずいとどうぞ!!」
ダンとばかりに眼前に置かれたのは、何故か"黒烏龍茶"だった。
は?とばかりに目を点にして、置かれた"供"を見つめる。
荒垣の思考から、なんだか葛藤とかそういうものがバラバラと崩れ落ちていく音がする。
ふと隣を見れば、隣に座っていた男の前にも"黒烏龍茶"。
さらによく見れば、店内のいくつかのテーブル、カウンターには、
水のコップよりも、圧倒的な存在感を放ちながら"黒烏龍茶"が置かれている。
「ふふ、猛者たちの戦いには、これは必須アイテムなのですよ」
口元に手を当てて、ギラリと目を光らせた透流が厨房を睨んだ。
荒垣は、その姿にいつのまにかその口元を緩ませていた。
くくっと声を上げて笑うと、透流が戦いを舐めるなとかなんとか口を尖らせ力説している。
その頭に軽く手を乗せポンポンと叩くと、荒垣もまたニヤリと笑った。
「望む所じゃねぇか」
背負ったモノが、罪が消えるわけでは無い。
けれど、不思議と透流と居るとそれを負うべき場所と、
そうで無い場所があってもいいのだと言われた気がする。
何も知らないからこそ、荒垣の淀んだ心に、風を注ぎ込んでくれる。
それは時に心地よくて、時に荒垣を切り刻むけれど・・・
今は失くしたく無いものだと思わずには居られなかった。
っと、そんなシリアスな事を思って居られたのも、しかしやっぱりほんの一瞬。
「へい!お待ち!!!!」
果たして運ばれてきた其れに、荒垣はギリと拳を握っていた。
あの時の"特特特"をはるかに上回る、トロ肉、野菜。
麺が見えないなどと言うレベルではなく、それはさながらバベルの塔だ。
「やってやろうじゃねぇかよ!」
「先輩、そう言ってくれると思いましたよ!!いざ、出陣です!!」
黒き供を引き連れて、いざ二人の戦士が今旅立つのだった。
ちなみに、先に食べ終わったのは透流だったと言う事と、その後、昼間にこっそり荒垣が"はがくれ"で戦っているという事は伏せておこうと思う。
∞――――――――――――――――――――――――∞
凄い短いですが、リアルネタだったので(笑)
"黒烏龍茶"片手に二郎系に"戦い"に行く猛者は
以外と多いのかと思って居ます。
て、これは小説版"シャドウクライ"読んで無いと、
ちょっと分からないネタだったかも。
分からない方ごめんなさい<(_ _)>
凄い短いですが、リアルネタだったので(笑)
"黒烏龍茶"片手に二郎系に"戦い"に行く猛者は
以外と多いのかと思って居ます。
て、これは小説版"シャドウクライ"読んで無いと、
ちょっと分からないネタだったかも。
分からない方ごめんなさい<(_ _)>