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ここは、「Luftleitbahnen」の別館です。
Fan Fiction Novel-二次創作小説-を置いてあります。
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acqua様より、後日談をいただきました~~~キャ~~~o≧∇≦o
プリンは正義!プリンは正義!!!(落ち着けアタイ)

・・・てか、先輩の不意打ちに転げ回るのでした。
o(゚∀゚)oころん♪o(。A。)oころん♪o(゚∀゚)oころん♪

acqua様のサイトはこちら -acquaのネタ帳!!


∞―――――――――∞ 喪失 おまけ  ∞―――――――――∞



「透流、デザートあるぞ。」

それは、透流が記憶を取り戻した翌日の事。
念のため、病院で検査を受け、戻ってきた彼女に、食事を作っていた荒垣の言葉に、透流の顔がぱぁっと輝く。

一瞬、奇妙な表情を見せた荒垣に、彼女は首を傾げる。

「…先輩? どうかしました?」
「ああ…いや。」

カウンタ越しに、透流に熱いお茶の入った湯のみを差し出しながら、荒垣は苦笑する。

「むー、気になるなぁ。」
「メシ食い終わったら、話してやるよ。」

荒垣は、そう言い置くと、カウンタを出て、透流の横に腰掛ける。
学校を休んで、病院に行っていたため、少しばかり遅いお昼ご飯。

寝そべっているコロマル以外に、誰もいない、静かな、ラウンジ。

二人は、並んで、座り、もくもくと食事をしている。

「…身体、何ともなくて良かったな…。」
「おかげさまで。
先輩こそ…、すごい傷だったんですよ?
まあ、魔法が効く傷だったから…、何とかなりましたけど。」

どこか責めるような、彼女の口調に、荒垣は肩をすくめて応える。

「…お前を、傷つけるなんざ、俺には出来ねえんだよ。
危険な賭けだったが…、まぁ、良かった。」

視線を、宙に漂わせながら、荒垣がぼそりと呟く。
その声に込められた、想いに、透流は胸が熱くなるのを感じた。

「先輩?」
「ん?」
「先輩が、私の事、見つけてくれたから、私、こうやってまた、一緒に居られるんですね。
一緒に…。」
「俺は…戦いに、戻らなくて済むなら、その方がいいんじゃねえかって…思ったがな。」

戦わせたくない。
危険から遠ざけ、笑顔で居て欲しい。

それが、荒垣の、偽らざる、本音。

「…じゃあ、先輩が私をちゃんと守ってくれれば、それでいいじゃないですか、ね?」
「は?」

透流の言葉に、荒垣が顔を上げると、ぺろりと舌を出して、空になった食器を手に、逃げるようにキッチンの奥に行ってしまった。

戻ってきた透流の手には、プリンが二つ。

「はい。 先輩の分。」
「…俺はいい。お前、食えよ。」
「え? いいんですか!?」

嬉しそうな笑顔に、荒垣の顔も思わず綻ぶ。

「ん? 冷蔵庫に、カラメルソース、いれてあったろ? 持ってきてないのか?」
「え?別に作ってあるんですか?」
「ちっと待ってろ。」

荒垣は、食器を手にキッチンへと向かった。
その背中を見つめていると、透流は、何故か泣きそうになる。

荒垣の身体に、飲み込まれるように、突き刺さった刀身。
肉を切り裂く、あの感触を、透流は覚えていた。

そして、タルタロスで、何かを求め、さまよっていた事も。

自分の中から出て来た、あの、ペルソナ。
自分の中に、深く根を下ろし、一つの魂を分け合い、共生するもの。

命を賭して、記憶を…自分を見つけてくれた荒垣の、想いの深さに、苦悩の底に在る、激情に、すこしだけ怖くなる。

…荒垣が、一度決めてしまったら、誰が止めようとも、その、命を…迷わず投げ出せるのだと、知ってしまったから。

「…何、眉間にシワよせてんだ、お前。」
「え?あれ?」

荒垣に声をかけられ、透流は慌てて眉間に手をやる。

「ほら、ちょっと寄越せ。」

カラメルをたっぷりとかけて、透流に渡してやる。

「わぁ、美味しそう…!いただきまーす!!
美味しい…!! 幸せです! 先輩!!」

心底嬉しいと言った、透流の顔に、荒垣は思わず吹き出す。

「…何ですか?」
「…やっぱり、お前はお前だな。」

くつくつと、おかしそうに喉を鳴らす荒垣に、彼女はきょとんとしている。

「…お前が、自分の事忘れちまってる時、デザートにプリン作ってやったんだが、今のお前と同じ反応で…。
記憶なくして不安だろうに、食べてる時は、全然、変わらねえのな。」

愛おしいものを見る目で、荒垣に見つめられ、彼女は戸惑う。

「変わらねえで、いろよ。お前は…そのままで。
…さーって、俺はちっと寝てくるかな。

お前も、今日はゆっくりしてろよ。」

彼女の額に、唇を落とすと、荒垣はさっさと階段を上がって行ってしまった。
不意打ちの様な、口づけ。

「…先輩、心臓に悪いよ…。」

透流は、頭を振って、荒垣の唇の感触を追い払い、プリンにスプーンを突き刺した。


∞――――――――――――――――――――――――∞
こんなラブいおまけまで頂けて・・・泣いていいですか?
。・゜・(ノД`)・゜・。 

acqua様~~大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁヽ(`Д´)ノ


プリンは正義♪
ども。お目汚しですが…^^;
先輩の大量プリンと、透流のプリンスキーな感じがすごく楽しくて…妄想しました♪
よろこんでいただけたなら幸いです!
acqua 2010/06/13(Sun)15:37:53 編集
Re:プリンは正義♪
うわ~~ん、本当にありがとうございます!!
素敵なお話をいただいてばかりで、うちの子達は幸せ者ですわ。
ほんと、このご恩をどう報いればいいのかと
ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿
とりあえず、拝みます(-∧-)ナムナム
【2010/06/14 02:13】
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