深呼吸をして、心をおちつけて
貴方には、この音が聞こえますか?
愛しい者を取り戻す為に奏でられた、その呼び声が。
さぁ、泣いても笑っても、ここで終わりです。
最後の一音まで堪能してくださいませ。
リクエストして、本当に良かった!!!
良かったよぉぉぉぉ。・゜・(ノД`)・゜・。
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愛しい者を取り戻す為に奏でられた、その呼び声が。
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∞―――――――――∞ 喪失 最終話 ∞―――――――――∞
綺麗な、音が聴こえる。
安らぎの中、荒垣の耳に届いて来たそれは、まるで神聖な祈りのように、キラキラと輝く音、だった。
ゆっくりと、目を開けると、荒垣は、星空の中を、漂っていた。
ふわりと、身体が浮き、足が地面らしきものに着く。
ふわりと、身体が浮き、足が地面らしきものに着く。
足元に何かがあるわけではないが、荒垣は、そこに、降り立った。
遠くから、聴こえてくる旋律。
誘われるままに、荒垣はその音が聴こえてくる方向へと、足を向ける。
誘われるままに、荒垣はその音が聴こえてくる方向へと、足を向ける。
「…透流。」
無性に、彼女に触れたいと、思った。
もう一度だけ、彼女に、逢いたいと、思った。
もう一度だけ、彼女に、逢いたいと、思った。
ゆっくりと、歩いていく。
遠くに、青い、光が見える。
遠くに、青い、光が見える。
少しずつ、大きくなる、その、光。
「…扉?」
目を細め、その光の源を確かめようとした荒垣の目に、映るそれは、重々しい、扉のようだった。
それを、認識した途端、それは、急激に近づいて来た。
それを、認識した途端、それは、急激に近づいて来た。
いや、自分が引き寄せられているのか。
そして、荒垣の目の前で、扉が開き、青い、光に視界を奪われ、何も見えなくなった。
「先輩…?」
瞬きを、数回。
青い光が、薄れ、目が慣れた時、視界に飛び込んで来たのは、彼女の顔。
青い光が、薄れ、目が慣れた時、視界に飛び込んで来たのは、彼女の顔。
「…とお…る…?」
「はい…。」
「はい…。」
笑顔の透流に、荒垣が手を伸ばすと、ぎゅっと、その手を握って来る細い指。
背後に浮かび上がる、オルフェウス。
手にした竪琴から、美しい音が、聴こえていた。
背後に浮かび上がる、オルフェウス。
手にした竪琴から、美しい音が、聴こえていた。
黄泉の国から、死者の魂をも呼び戻さんとする、その、音。
荒垣の、瞳が、透流の顔をしっかりと、捉えた瞬間、残響を残し、オルフェウスは消えた。
荒垣の、瞳が、透流の顔をしっかりと、捉えた瞬間、残響を残し、オルフェウスは消えた。
「…何が、起こった…?」
「先輩が、見つけてくれました。
…迷子の、私を…。」
「透流…。」
「先輩が、見つけてくれました。
…迷子の、私を…。」
「透流…。」
荒垣は、透流が握っている方と反対の手を、彼女のうなじに、そっとまわして、そのまま引き寄せると、柔らかな、唇に、己の唇を重ねた。
深く口づけると、透流の、身体が、熱を帯びるのが分かる。
ゆっくりと唇を外し、透流を見つめる。
ゆっくりと唇を外し、透流を見つめる。
「あー、コホン。」
荒垣が、もう一度、透流を引き寄せようとした、その時、わざとらしい咳払いが聴こえ、荒垣は、視線を向ける。
そこには、頬を紅く染め、自分達を見下ろす美鶴の姿があった。
そして、すぐ傍に、座り込むアイギス。
そして、すぐ傍に、座り込むアイギス。
「荒垣さん、お目覚めでありますか…。
…すみません。ちょっと殺意を覚えてしまったであります…。」
…すみません。ちょっと殺意を覚えてしまったであります…。」
ぼそり、と呟くアイギスの目が、キラリと光る。
慌てて身体を起こした荒垣は、一瞬自分がどこにいるのか分からなかったが、どうやら、かつて番人がいたフロアの様だと、認識する。
「まったく…、無茶をする男だな、お前は…。」
荒垣に手を貸しながら、呆れたように美鶴が呟く。
立ち上がった荒垣は、肩をすくめると苦笑した。
立ち上がった荒垣は、肩をすくめると苦笑した。
「お前が、俺を…呼び戻してくれたんだな。」
荒垣の言葉に、透流が微笑む。
その、極上の、微笑み…。
その、極上の、微笑み…。
「…桐条。」
「何だ、荒垣。」
「ありがとな…。
…アイギスも…。」
「何だ、荒垣。」
「ありがとな…。
…アイギスも…。」
荒垣は、それだけ言うと、くるりと、背を向けてしまった。
照れているのだと分かり、美鶴と、透流が、顔を見合わせてくすりと笑った。
アイギスは、生真面目に、はい、と答えを返す。
照れているのだと分かり、美鶴と、透流が、顔を見合わせてくすりと笑った。
アイギスは、生真面目に、はい、と答えを返す。
「さすがに…疲れたな。」
「…そうだな。
今夜は、二人で、ゆっくりするといい。」
「…そうだな。
今夜は、二人で、ゆっくりするといい。」
美鶴の言葉に、荒垣と透流が、思わず、美鶴に視線を向ける。
「な、何だ…二人して…。」
「…いや、んじゃ、帰るか。」
「…うん。」
「…うん。」
寄り添い、転送機へと向かう二人の背中に、美鶴は、ふ…と安堵の笑みを浮かべた…。
∞――――――――――――――――――――――――∞
下手なコメントは、この素晴しい余韻を消してしまうので
一言だけ
ありがとうございます acqua様 <(_ _)>
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