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ここは、「Luftleitbahnen」の別館です。
Fan Fiction Novel-二次創作小説-を置いてあります。
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ホワイトデーネタの拍手居れたんで、過去のバレンタイン拍手御礼を一応アップ
まぁ、拍手ネタだったので短いですが・・・・
なかなか更新できない苦肉の策とも言います。(゜▽゜;)

こちらは過去の拍手御礼の拙いギャグSSです。

設定としては両生存かつ荒垣復学中です。
お馬鹿なバレンタインネタとして笑ってやって下さい。


∞―――――――――∞ 甘爆-スイートボム-  ∞―――――――――∞



「私を食べて・・じゃ、今更だよねぇ」



そんな声が飛び込んできたのは、丁度荒垣が教室に入ろうと扉に手をかけた時だった。

「と、透流ちゃん!!ここ、教室だから!!!」
「ば、あんたなんつーことを・・・・」
「透流さんは私が守ります、そんなことはさせません」

慌てる様に続く元S.E.E.Sの声も・・・・もはや荒垣の耳には届かかなかった。
というか、最初の一言で彼は固まっていた。

「え~~~でもさ、バレンタインだよ!やっぱりなんかこうインパクト欲しいよぉ」
「インパクトね、それは別にいいよ。いいから・・・あんたは時と場所考えなさいって」
「そ、そうだよ透流ちゃん。誰が聞いてるか・・・・・って、あぁぁぁ」
「インパクトですか・・・インパクト・・・それが捕食に繋がるというのはまた新鮮なお話です」

周りを見渡して頭を抱えるゆかりと風花、どこか見当違いな発言をするアイギス。
そして何より、一瞬にして教室に漂った緊迫した空気。
しかし、当の発言者はその全てを全く意に解すことなく一人でブツブツと自問自答していた。

「手作りチョコなんてさ、去年なんか無駄に一年中作ってたでしょ。それも休日ごとに配って歩いてたから今更先輩にあげるって言うのは・・・・・なんか、ううん、絶対許されない気がする!」
「あ、あぁそうね。だからそれは寮に帰ってから話そうね。うん、そうしよう」
「きょ、今日の料理部でもいよ。だから、もう・・・ね?」
「私は去年頂けませんでした。今からでも欲しいです、透流さん」

なんとか話題を逸らそうとする常識人な面々の努力も虚しく(約一名別の意味でずれているがそれは数に入れないとして)、既に教室内は先程の爆弾発言で騒然としている。

(お、おい・・・今の常盤さんの発言って・・・)
(い『今更』って聞こえたのは俺の耳がおかしいのか?なぁ・・・誰か答えてくれよ!!)
(・・・た、食べて・・・食べ・・・・食・・・・)
(俺も常盤さんのチョコ食いてぇよ・・・ってそこじゃNeeeeeeee)



一方、そんな教室の喧騒とはうって変わり、廊下は今まさにブリザードが吹き荒れていた。
言うまでも無くその中心で釘が打てるほどに凍り付いているのは荒垣である。

「なんかここだけ外より寒いぞ・・てか雪、ってなんで吹雪いてんだよ!!」
「さ、寒いよ・・・はは、まるで僕の心のよ・・・」
「ヒーホー♪」

悲鳴と怒号が響きわたる中、氷結状態からやっと正気に返った荒垣はその拳をわなわなと震わせる。
言いたいことは山ほどある。
しかし、今最も優先すべきは、元凶たる透流をいかに素早くかっさらってこの場を離れるかただそれだけだった。
綿密にその動きをシュミレートし、いざと扉を引こうとしたその刹那・・・・


「やっぱりここは裸エ・・・うぐ、むぅぅぅ」
「わ~わ~~わ~~~~」
「と、透流ちゃん駄目~~~!」
「はだかえ・・・・裸婦画ですか?荒垣さんが絵画を嗜むとは知りませんでした」

透流を後ろから羽交い絞めにし、口を押えるゆかり。
わたわたと手を大きく振って、隠せていないが隠そうとする風花。
そしてやっぱり、何かがずれているアイギス。
しかし、既に教室内の神経は、透流の遮られた一言で支配されてしまっていた。

(は、は、はだかえ・・・はだかえって・・・裸エリマキ?)
(ばっか、お前何言ってるんだよ。そこはやっぱ男のロマ・・・ぐは)
(・・・無茶しやがって・・・その台詞は死亡フラグだろ!やっぱここは・・はだかエリンギだろ)
(意味わかんねー!!つぅか・・・今度からあの人は俺の中の勇者だ、憧れだ、ヒーローだ!!)
(・・・絵画鑑賞・・・裸婦画・・・夢路?)

途中で遮られたが故か、あえてストレートに考えないようにする日本人特有の体質のためか、妄想が波紋のように教室を満たしていく。

「あんたね、さすがにそれは禁句。ってか禁句!!」
「えっと、先輩が困っちゃうから、ね?透流ちゃん」
「裸婦絵はだめだそうです」

蔓延する空気に全身を痛いほど刺されながら、それでも必死にゆかりと風花が止めに入る。
アイギスは相変わらずどこかずれたコメントを返す。
そして当の本人は・・・口を押えられたまま息が出来ず、青紫の顔をして失神していたりするのだった。

「って、きゃ~~~~。透流!ちょっと透流!!」
「透流ちゃんしっかり!!あぁ、なんか顔色が・・・」
「透流さん、リカームを・・あぁ、召還機は寮でした・・・どうしましょう」

その唐突な展開に、教室の空気がまたもや一瞬にして色を変える。
バタバタと走り回るアイギスと風花。ガクガクと透流を揺さぶるゆかり。
なんだなんだと取り巻いては、その泡を吹いている透流の姿に気色ばむ生徒たち。
先程までの生暖かさが、良くも悪くも払拭されて、さながら野戦病棟のごとき気配を漂わせた頃。

「ん・・・って、あれ?どしたのみんな?」

視線の集まるその先で、パチクリと目を開けたのは。渦中のその人透流だった。

「透流ちゃん、平気?気分とか悪くない?」
「気分、うん全然!!う~~ん・・・もう少しではがくれの特製食べ終わるとこだったのに残念」
「って、あんたは何一瞬の間に平和ボケした夢みてんだか・・もう!」

心配顔の風花に笑って返せば、ゆかりにこつんと頭を叩かれ透流は「だって」と、夢の中のラーメンの名残惜しさを切々と訴えた。
そんな透流に、ようやく教室中が安堵の息をつく。
全くもって人騒がせなのが彼女なのだと笑いの渦が巻き起こる。

まるで大団円のような雰囲気に全てが落ち着きを取り戻すと、仲良し女子組みは今の内とばかりに帰り支度を急ぐのだった。

「じゃ、折角だから『はがくれ』いこうかぁ」
「そうだね。透流ちゃんの夢の話聞いたら食べたくなっちゃったね」
「私もご一緒いたします」



「よ~し!みんなで『はがくれ』突撃だぁ!
あ、でもその前に


家庭科室よらせてね!エプロンの材料持って帰る~~♪」


きゃっきゃとはしゃぐ約一名を残し、なんだか何もかもが台無しだったり、そうじゃなかったり・・したかもしれないそんなお話




「なぁ、順平・・・」
「なんだ?ともちー」

「いや、あれは・・・羨むべきだったのか?それとも哀れむべきなのか・・な・・・」
「俺っちは・・・・後者でいいと思う・・・うん。」


密かに合掌する二人の視線が行き着いたその先から、切ないほどの冷気が漂ってくるのだった。
扉を隔てたその先には、もういっそ神々しいまで見事な氷像が、ただただ静かに立っていたと後に誰かが口にした。














結局バレンタイン当日にどうなったか?

それはきっと、別のお話・・・



(って続かないけどね!!w)


∞――――――――――――――――――――――――∞
うちのハム子はギャグになるとホント馬鹿な子ですねwwww
後でガキさんに散々お仕置きされればいいよ!!
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