バレンタインの拍手御礼第2段。
この続きが・・・まぁ、本日拍手にいれたものになります。
まぁ続きって言っても被ってるとこないですが(爆)
今思うと、この話は拍手の割りに結構長かったなぁと・・・中身は馬鹿ギャグですけどねw
この続きが・・・まぁ、本日拍手にいれたものになります。
まぁ続きって言っても被ってるとこないですが(爆)
今思うと、この話は拍手の割りに結構長かったなぁと・・・中身は馬鹿ギャグですけどねw
こちらは過去の拍手御礼の拙いギャグSSです。
設定としては両生存かつ荒垣復学中です。(全員3年設定)
お馬鹿なバレンタインネタ第2段です。
なので、2011年2月14日って事になりますね。
- バレンタインデー あるいはセントバレンタインデー
(St. Valentine's Day)
2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされる。
日本では、女性から男性へ親愛、友好の証としてチョコレートを贈ることが多い。-
つい、荒垣は頭の中の辞書をめくり、上記のような事を確認した。
なぜなら・・・今現在置かれている状況があまりに彼の認識とは違っていたからである。
目の前には、チョコレートがある。
それは、まぁいい。
荒垣自身、バレンタインデーの認識はあった。
この時期の料理番組も、料理雑誌もチョコレート抜きの記事は無いからである。
だが、彼が知る限り、どうやったらこういう状況になるのかは皆目理解できない。
いや、まぁ、相手が透流であると思えば"アリ"なのかもしれないが・・・納得は出来なかった。
「・・・だから、これはなんなんだ?」
「チョコですってば!」
じと目で見つめるその先には、トリュフチョコらしきものが6個ばかり並んでいる。
白い皿に綺麗にデコレートされてはいるものの・・・どうにも怪しい。
というか、あからさまに一つはトリュフとは口が裂けても言え無いモノが混じっている。
お握り大のソレは、なんか変な煙も出している。
「ちげぇもん混じってるだろが!!」
「だから言ってるじゃないですか、ロシアンルーレットリュフだって!!」
「意味わかんねーんだよ!!」
つい声を荒げならが、荒垣は頭を抱えた。
そもそも、今日、荒垣は所用で午前中は外出していた。
昼過ぎに戻ってきた途端、透流によってキッチンに拉致されたのである。
それでも、まぁバレンタインである。それなりの期待が無かったわけでは無い。
だが、出てきたものといえばアレであり、かつ、第一声がコレである。
「先輩!さぁ、勝負です!!」
意味が分からない。
なんだか、悲しくなってしまった荒垣は、部屋に戻りたくなった。
ため息一つ、振り向けば、ドアの前には何故かコロマルが座って通せんぼしている。
「ふっふっふ、逃がしませんよ!先輩・・・逃げたくばその『白い悪魔』を倒さねばなりません
・・・先輩にはできませんよね?そんなこと」
何故か胸を張ってビシリと指を突きつけた透流が、勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
「ワン!!」
買収された『白い悪魔』もといコロマルが同意するように一声吼える。
「コロ、メシ作ってやっからそこどいてくれねぇか?」
疲れきった声で荒垣が問えば、コロマルは耳を下げる。
しかし、その場をどいてはくれない。
「無駄です、先輩。すでにコロマルには先輩のご飯1ヶ月で手を打って有ります」
作んの俺じゃねぇかよ!と突っ込み一つ入れて見るが、
コロマル的には透流と契約を交わしていると言うのが大きいのかびくともしない。
「先輩、何が不満なんですか?ありきたりのバレンタインじゃ刺激が無いと思って折角考えたのに・・・
それに、勝った方が負けた方の言う事一つ聞くってだけじゃ無いですか~」
ぶぅとばかりに口を尖らせて言う透流の台詞に、荒垣は頭が痛くなる。
何故バレンタインに「刺激」とか「勝ち負け」という単語が出てくるのだろう。
荒垣の身体から滲み出る哀愁をものともせず、透流がにっこりと微笑む。
「1こづつお互い食べて、ハズレを引いたほうが負けですからね♪
ささ、まずはやっぱり先輩からどうぞ!」
そう言って差し出された皿の上、並んだチョコらしき物達。
荒垣は、半ば自棄気味になりつつその一つに手を伸ばした。
もちろん、真っ当なものを選んで。
「・・・結構美味いな」
展開が展開だっただけに、正直な所期待は果てしなく底辺を漂っていた。
それが功を奏したわけでは無いが、実際それは美味しかった。
甘さは控えめで、むしろすっきりした苦味ととろける食感が口に広がる。
ラム酒のほのかな香りが鼻腔をくすぐった。
憑きモノが落ちたような顔で、荒垣がポツリと言えば透流はそれはそれは嬉しそうな顔をする。
そんな透流にやれやれと荒垣は苦笑する。
どうにもこのはねっかえりは行動が読めない。だからこそ目が離せなくもあるのだが・・・
「じゃぁ、私もいただきま~~す!・・・・うん、あま~~い♪」
自身で作ったソレを頬張りながら、照れたように笑う姿がまた"らしい"と思う。
しかし、ここで考えて見て欲しい。
透流はハズレを知っている訳で、この勝負どうみても荒垣には分が悪い。
まぁ、見た目からしてハズレは一目瞭然なのだが。
とはいえ引っ掛けでないとは言い切れなくもない・・・・・
それを分かっているのかいないのか、荒垣が次の一つを口に放った。
「ちゃんと、味違うんだな。」
荒垣は素直に感心した。
それは先ほどのモノとは違い、シャンパンの風味が効いていた。
ホワイトチョコをベースにしているためか、味も柔らかい。
「手抜きなんてしてないです!!自信作ですもん♪
じゃぁ、私はこっち貰いま~す」
と、ここまではまぁありきたりな風景だったと言えよう。多分。
しかし、残った皿にはらしき物と普通に見える物。
ここで端と荒垣は考えこんでしまった。
普通に選ぶなら、勿論普通のトリュフに見える物だ。
しかしソレを選ぶとらしき物は透流が食べる事になる。
逆であれば、自分がらしき物を食べなければならないわけで・・・
どっちに転んでも嬉しい結果に結びつくとは到底思えない。
透流にそんなものを食べさせる気にはなれ無いし、
だからと言って自分が食べるにもあまりにアレな物体に見えた。
何でこんな事を考えなければならないんだと思いつつ、ふと目線をあげて見れば、
そんな荒垣の苦悩など全くわかっていないのだろう、
透流は目の前で先輩の夕飯一年分とかなんとかブツブツと呟いてはにへらと笑っている。
荒垣の中で、何かが防衛ライン最終地点に達していた。
「こっち貰うぞ」
「え?あ。。。。先輩!!見た目に騙されちゃダメです」
普通に見える物に手を伸ばせば、ハッとした透流がその手を阻止する。
「見た目って、別に好きな方選んだだけだろが・・・ソレとも何か?食わせられない理由でもあんのか?」
「い、いや、ほら・・・だって・・・引っかけかもしれないじゃ無いですか!」
冷や汗を流しながら、視線をそらす透流を半眼で見下ろしつつ、荒垣はそのまま手を伸ばす。
その手をあせあせと跳ねつけようとする透流の手がらしき物にぶつかる・・・
キシャーー
煙っぽいものが出ていたそれから、なんか奇声がした。
むしろ、動いている・・
・・・てか・・・逃げていく
・・・・・チョコが・・・
ワンワン!!!
らしき物というか、チョコだったはずの物が逃げていったラウンジへコロマルの声が追いかけていった。
長い、それはそれは長い沈黙がその場を支配した。
「・・・・ハズレってレベルじゃねぇだろ・・・・アレ」
「いや、流石にこんなはずじゃ・・・・風花~~~~(涙)」
山岸製かよ!!という心の叫びを押し殺し、荒垣は呆然と件の物が出て入った先を見つめている透流を見下ろす。
「じゃぁ。勝ちは俺ってことでいいんだな?」
「あ。え?」
ニヤっと口の端をあげると、残った一粒を口に入れ、ぽかんと口を開けたままだった透流の唇を奪った。
ブランデーの香りのするソレを透流の口に含ませれば、香りの余韻が二人の口内に広がる。
ボン!と音を立てて、顔を真っ赤にした透流がその場にへなへなと崩れ落ちた。
「んじゃ、続きは勝者の特権って事でいいんだったな?」
そう言って見下ろせば、頭からプシューと蒸気を出したままの透流がトロンとした瞳で見上げてきた。
荒垣はくすりと笑うと、ぺたりと床に座りこんでいた透流をひょいと抱え上げ2Fの自室へと足を向けた。
残されたラウンジでは、いつまでも奇声と鳴き声の運動会が続いていたとかいないとか。
設定としては両生存かつ荒垣復学中です。(全員3年設定)
お馬鹿なバレンタインネタ第2段です。
なので、2011年2月14日って事になりますね。
∞―――――――――∞ 聖戦(理由無きジハード) ∞―――――――――∞
- バレンタインデー あるいはセントバレンタインデー
(St. Valentine's Day)
2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされる。
日本では、女性から男性へ親愛、友好の証としてチョコレートを贈ることが多い。-
つい、荒垣は頭の中の辞書をめくり、上記のような事を確認した。
なぜなら・・・今現在置かれている状況があまりに彼の認識とは違っていたからである。
目の前には、チョコレートがある。
それは、まぁいい。
荒垣自身、バレンタインデーの認識はあった。
この時期の料理番組も、料理雑誌もチョコレート抜きの記事は無いからである。
だが、彼が知る限り、どうやったらこういう状況になるのかは皆目理解できない。
いや、まぁ、相手が透流であると思えば"アリ"なのかもしれないが・・・納得は出来なかった。
「・・・だから、これはなんなんだ?」
「チョコですってば!」
じと目で見つめるその先には、トリュフチョコらしきものが6個ばかり並んでいる。
白い皿に綺麗にデコレートされてはいるものの・・・どうにも怪しい。
というか、あからさまに一つはトリュフとは口が裂けても言え無いモノが混じっている。
お握り大のソレは、なんか変な煙も出している。
「ちげぇもん混じってるだろが!!」
「だから言ってるじゃないですか、ロシアンルーレットリュフだって!!」
「意味わかんねーんだよ!!」
つい声を荒げならが、荒垣は頭を抱えた。
そもそも、今日、荒垣は所用で午前中は外出していた。
昼過ぎに戻ってきた途端、透流によってキッチンに拉致されたのである。
それでも、まぁバレンタインである。それなりの期待が無かったわけでは無い。
だが、出てきたものといえばアレであり、かつ、第一声がコレである。
「先輩!さぁ、勝負です!!」
意味が分からない。
なんだか、悲しくなってしまった荒垣は、部屋に戻りたくなった。
ため息一つ、振り向けば、ドアの前には何故かコロマルが座って通せんぼしている。
「ふっふっふ、逃がしませんよ!先輩・・・逃げたくばその『白い悪魔』を倒さねばなりません
・・・先輩にはできませんよね?そんなこと」
何故か胸を張ってビシリと指を突きつけた透流が、勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
「ワン!!」
買収された『白い悪魔』もといコロマルが同意するように一声吼える。
「コロ、メシ作ってやっからそこどいてくれねぇか?」
疲れきった声で荒垣が問えば、コロマルは耳を下げる。
しかし、その場をどいてはくれない。
「無駄です、先輩。すでにコロマルには先輩のご飯1ヶ月で手を打って有ります」
作んの俺じゃねぇかよ!と突っ込み一つ入れて見るが、
コロマル的には透流と契約を交わしていると言うのが大きいのかびくともしない。
「先輩、何が不満なんですか?ありきたりのバレンタインじゃ刺激が無いと思って折角考えたのに・・・
それに、勝った方が負けた方の言う事一つ聞くってだけじゃ無いですか~」
ぶぅとばかりに口を尖らせて言う透流の台詞に、荒垣は頭が痛くなる。
何故バレンタインに「刺激」とか「勝ち負け」という単語が出てくるのだろう。
荒垣の身体から滲み出る哀愁をものともせず、透流がにっこりと微笑む。
「1こづつお互い食べて、ハズレを引いたほうが負けですからね♪
ささ、まずはやっぱり先輩からどうぞ!」
そう言って差し出された皿の上、並んだチョコらしき物達。
荒垣は、半ば自棄気味になりつつその一つに手を伸ばした。
もちろん、真っ当なものを選んで。
「・・・結構美味いな」
展開が展開だっただけに、正直な所期待は果てしなく底辺を漂っていた。
それが功を奏したわけでは無いが、実際それは美味しかった。
甘さは控えめで、むしろすっきりした苦味ととろける食感が口に広がる。
ラム酒のほのかな香りが鼻腔をくすぐった。
憑きモノが落ちたような顔で、荒垣がポツリと言えば透流はそれはそれは嬉しそうな顔をする。
そんな透流にやれやれと荒垣は苦笑する。
どうにもこのはねっかえりは行動が読めない。だからこそ目が離せなくもあるのだが・・・
「じゃぁ、私もいただきま~~す!・・・・うん、あま~~い♪」
自身で作ったソレを頬張りながら、照れたように笑う姿がまた"らしい"と思う。
しかし、ここで考えて見て欲しい。
透流はハズレを知っている訳で、この勝負どうみても荒垣には分が悪い。
まぁ、見た目からしてハズレは一目瞭然なのだが。
とはいえ引っ掛けでないとは言い切れなくもない・・・・・
それを分かっているのかいないのか、荒垣が次の一つを口に放った。
「ちゃんと、味違うんだな。」
荒垣は素直に感心した。
それは先ほどのモノとは違い、シャンパンの風味が効いていた。
ホワイトチョコをベースにしているためか、味も柔らかい。
「手抜きなんてしてないです!!自信作ですもん♪
じゃぁ、私はこっち貰いま~す」
と、ここまではまぁありきたりな風景だったと言えよう。多分。
しかし、残った皿にはらしき物と普通に見える物。
ここで端と荒垣は考えこんでしまった。
普通に選ぶなら、勿論普通のトリュフに見える物だ。
しかしソレを選ぶとらしき物は透流が食べる事になる。
逆であれば、自分がらしき物を食べなければならないわけで・・・
どっちに転んでも嬉しい結果に結びつくとは到底思えない。
透流にそんなものを食べさせる気にはなれ無いし、
だからと言って自分が食べるにもあまりにアレな物体に見えた。
何でこんな事を考えなければならないんだと思いつつ、ふと目線をあげて見れば、
そんな荒垣の苦悩など全くわかっていないのだろう、
透流は目の前で先輩の夕飯一年分とかなんとかブツブツと呟いてはにへらと笑っている。
荒垣の中で、何かが防衛ライン最終地点に達していた。
「こっち貰うぞ」
「え?あ。。。。先輩!!見た目に騙されちゃダメです」
普通に見える物に手を伸ばせば、ハッとした透流がその手を阻止する。
「見た目って、別に好きな方選んだだけだろが・・・ソレとも何か?食わせられない理由でもあんのか?」
「い、いや、ほら・・・だって・・・引っかけかもしれないじゃ無いですか!」
冷や汗を流しながら、視線をそらす透流を半眼で見下ろしつつ、荒垣はそのまま手を伸ばす。
その手をあせあせと跳ねつけようとする透流の手がらしき物にぶつかる・・・
キシャーー
煙っぽいものが出ていたそれから、なんか奇声がした。
むしろ、動いている・・
・・・てか・・・逃げていく
・・・・・チョコが・・・
ワンワン!!!
らしき物というか、チョコだったはずの物が逃げていったラウンジへコロマルの声が追いかけていった。
長い、それはそれは長い沈黙がその場を支配した。
「・・・・ハズレってレベルじゃねぇだろ・・・・アレ」
「いや、流石にこんなはずじゃ・・・・風花~~~~(涙)」
山岸製かよ!!という心の叫びを押し殺し、荒垣は呆然と件の物が出て入った先を見つめている透流を見下ろす。
「じゃぁ。勝ちは俺ってことでいいんだな?」
「あ。え?」
ニヤっと口の端をあげると、残った一粒を口に入れ、ぽかんと口を開けたままだった透流の唇を奪った。
ブランデーの香りのするソレを透流の口に含ませれば、香りの余韻が二人の口内に広がる。
ボン!と音を立てて、顔を真っ赤にした透流がその場にへなへなと崩れ落ちた。
「んじゃ、続きは勝者の特権って事でいいんだったな?」
そう言って見下ろせば、頭からプシューと蒸気を出したままの透流がトロンとした瞳で見上げてきた。
荒垣はくすりと笑うと、ぺたりと床に座りこんでいた透流をひょいと抱え上げ2Fの自室へと足を向けた。
残されたラウンジでは、いつまでも奇声と鳴き声の運動会が続いていたとかいないとか。
∞――――――――――――――――――――――――∞
イベントネタをとことんまで笑おう企画。嘘です。
いや、ほら・・甘いのはきっとみんなが書いてくれるからさ。
と言うわけで、やっぱりギャグです。
うちの透流は、本当に馬鹿な子ですね(/ω\)
イベントネタをとことんまで笑おう企画。嘘です。
いや、ほら・・甘いのはきっとみんなが書いてくれるからさ。
と言うわけで、やっぱりギャグです。
うちの透流は、本当に馬鹿な子ですね(/ω\)