捏造IFシリーズ開始の第一段です。
シリーズは全く違う捏造話を3本書こうと思って居ます。
で、それぞれ長くなりそうな嫌な予感・・・
とりあえず、一番捏造度高い1本をまず上げて見ました。
まぁ、プロローグみたいなもんですけど。
※狂喜並に読む人選ぶ話しになりそうなので、ご注意を!!
シリーズは全く違う捏造話を3本書こうと思って居ます。
で、それぞれ長くなりそうな嫌な予感・・・
とりあえず、一番捏造度高い1本をまず上げて見ました。
まぁ、プロローグみたいなもんですけど。
※狂喜並に読む人選ぶ話しになりそうなので、ご注意を!!
捏造IF話その1
本当の意味で捏造度MAXの与太話です。
登場人物はW主人公、かつテイストは狂喜ぽい感じ。
パラレル設定どんと来いの方のみ閲覧ください。
あ~。でもこの話がどこに向かうか・・・自分でも怪しい(笑)
ぶっちゃけハッピーエンドになるかも分からないw
(最初と最後は決めてるんですけどねぇ)
一応簡単な設定
主人公♂ (常磐流也)←メインはこっちになるかも
主人公♀ (常磐透流)
前提は荒ハムだけど・・・・
あと、すでに何週も世界を繰り返しています。
ひぐらしみたいな感じだと思ってください。
∞――――――――――――――――――――――――∞
時間は可逆
歴史は不可逆
ねぇ、その意味を知っている?
∞――――――――∞ 胡蝶 壱 ∞――――――――∞
「やぁ、また来たね」
巌戸台分寮の大扉を開けると、待っていたようにファルロスが立っていた。
実際、待っていたのだろう。
最初の頃こそ、決められた運命に嫌気が指して、この出迎えが気に食わなかった時もある。
でも、不思議と今は何故か安心してしまう自分を感じる。
この今はまだ小さな死の欠片は、ずっと此処で"自分"を待ってくれている存在なのだ。
その意味が、例えなんであろうとも・・・
「そうだね」
そっけなく返事を返すと、相変わらずだねと笑いながら、いつものように書類を手渡してきた。
何度世界を繰り返しても、必ず最初に求められる署名。
この先の全ての結末を、己の意思で選び、そして受け入れるための儀式。
「もう何度目かな?」
「さぁ、忘れた」
躊躇無く署名をする自分を覗き込みながら、ファルロスがふと真面目な表情を浮かべた。
「諦めないんだね」
「どうだろう」
無感情に応えて見るものの、実際自分でもよく分からない。
それでも、またここにきたのだから、そういうことなのかもしれない。
そんな自分の心中を察しているのか、困ったようにファルロスが笑った。
「まぁ、僕は君だから・・・君が望むならどこまでも君と繰り返すよ」
「それはそれで律儀だな。たまにはファルロスが女の子でもいいと思う」
「え?・・・あれ?そっちなの・・・って君、何考えてるのさ?」
ちょっとした冗談と言いながら、じっとファルロスを見下ろせば、微妙に頬を引きつらせている。
それが面白くて、ついつい笑ってしまった。
こんなやり取りが出来るようになったのも、いつの頃からだろう。
「あ、ひどい!からかったね」
「たまにはいいじゃないか。透流の時ばかりいい目を見てるんだし。」
うっと呻きをあげた後、ブツブツと言うファルロスの頭に手をポンと乗せる。
目の奥を光らせながらその目を見れば、子供の様に口を尖らせつつ自分の所為じゃないとしきりに首を振る。
「透流ちゃん。元気かな?」
「さぁ?」
常磐透流
それもまたもう一人の自分といえるのかもしれない。
無数に存在する平行世界の中で、同じように死を宿し戦うツインソウル。
幾度も繰り返すと言っても、同じ自分という訳ではない。
ただ、無数にある位相の近い世界の欠片を繋ぎ合わせるように、おぼろげな記憶が交叉しているのだ。
ある世界ではデスに飲まれ、ある世界では綾時を殺した。
終わりのないループなら、いっそ最初から投げてしまえばいいと思った事もある。
だが、世界は少しづつ、確実に違っていた。
その最たるモノが、死すべき運命に囚われていた人が生き永らえた世界だろう。
透流が見せてくれた記憶の欠片を辿った時、自分はそれを知って酷く驚いた。
世界は変化する。
何度も何度も繰り返し、無数の欠片を繋ぎ合わせながら。
だからこそ、自分は今もこうしているのかもしれない。
先に見た透流の世界のようにはいかないかも知れないけれど、それでもまだ諦めるには早すぎる。
「君は、いつも僕を責めないね」
そうだったかな?と首をかしげる。どっかの世界では責めているんじゃなかろうかと思うのだが・・・思いだせないからまぁその程度なのかもしれない。
実際、ファルロスや綾時を責める気にはなれなかった。
何度世界を繰り返しても、彼らは、そう、透流とは違った意味で合わせ鏡の自分自身だから。
「まぁ、女の子だったら別の意味で責めるかもね」
「・・・今回の君、性格ねじくれてない?」
どこか冷や汗を浮かべた表情に、くすりと笑いながら。そう言う世界なんだろと返して見る。
同じようで、だけど、また別の新しい可能性の世界。
いつか、本当に望む結末が来るかもしれないと信じながら、ずっと繰り返している1年。
「まぁいいや。また1年、よろしくね。」
「こちらこそ」
署名した書類を手渡せば、ファルロスがゆっくりとそれを巻き取ってどこか別の世界へとしまい込む。
その4次元ポケットが欲しいと思うのは、きっと自分だけではないはずだと信じながら、羨ましげに見つめてしまう。
「さぁ、始まるよ。新しい1年が・・・あ、そうだ」
「ん?」
「気のせいかも知れないけど、なんか違和感を感じるんだ」
違和感?とファルロスを訝しげに見下ろせば、ファルロス自身よくわからないのかう~んと考え込んでいる。
「何がどうって言えないんだけど・・・とにかく気をつけて」
「・・・わかった。ありがとう」
またねと笑うとかき消すようにその姿が消えた。
まぁ、彼の姿自体、本来は目で見るモノではないのだから、実際の所そこに居たのかどうかも怪しいのだけれど・・・まぁそれもやっぱりどうでもいいことだ。
そんな風に考えていた自分に、それはあまりに唐突に訪れた。
ファルロスの言った違和感。
それがこの事を言っているのかは分からないけれど、この世界の異質さを自分につき付けるには衝撃的な程に強烈な始まりだった。
「誰だ?」
そう言ってそこに立って居たのは・・・・今、この時にここにいるべきではない人物。
荒垣真次郎だった。
本当の意味で捏造度MAXの与太話です。
登場人物はW主人公、かつテイストは狂喜ぽい感じ。
パラレル設定どんと来いの方のみ閲覧ください。
あ~。でもこの話がどこに向かうか・・・自分でも怪しい(笑)
ぶっちゃけハッピーエンドになるかも分からないw
(最初と最後は決めてるんですけどねぇ)
一応簡単な設定
主人公♂ (常磐流也)←メインはこっちになるかも
主人公♀ (常磐透流)
前提は荒ハムだけど・・・・
あと、すでに何週も世界を繰り返しています。
ひぐらしみたいな感じだと思ってください。
∞――――――――――――――――――――――――∞
時間は可逆
歴史は不可逆
ねぇ、その意味を知っている?
∞――――――――∞ 胡蝶 壱 ∞――――――――∞
「やぁ、また来たね」
巌戸台分寮の大扉を開けると、待っていたようにファルロスが立っていた。
実際、待っていたのだろう。
最初の頃こそ、決められた運命に嫌気が指して、この出迎えが気に食わなかった時もある。
でも、不思議と今は何故か安心してしまう自分を感じる。
この今はまだ小さな死の欠片は、ずっと此処で"自分"を待ってくれている存在なのだ。
その意味が、例えなんであろうとも・・・
「そうだね」
そっけなく返事を返すと、相変わらずだねと笑いながら、いつものように書類を手渡してきた。
何度世界を繰り返しても、必ず最初に求められる署名。
この先の全ての結末を、己の意思で選び、そして受け入れるための儀式。
「もう何度目かな?」
「さぁ、忘れた」
躊躇無く署名をする自分を覗き込みながら、ファルロスがふと真面目な表情を浮かべた。
「諦めないんだね」
「どうだろう」
無感情に応えて見るものの、実際自分でもよく分からない。
それでも、またここにきたのだから、そういうことなのかもしれない。
そんな自分の心中を察しているのか、困ったようにファルロスが笑った。
「まぁ、僕は君だから・・・君が望むならどこまでも君と繰り返すよ」
「それはそれで律儀だな。たまにはファルロスが女の子でもいいと思う」
「え?・・・あれ?そっちなの・・・って君、何考えてるのさ?」
ちょっとした冗談と言いながら、じっとファルロスを見下ろせば、微妙に頬を引きつらせている。
それが面白くて、ついつい笑ってしまった。
こんなやり取りが出来るようになったのも、いつの頃からだろう。
「あ、ひどい!からかったね」
「たまにはいいじゃないか。透流の時ばかりいい目を見てるんだし。」
うっと呻きをあげた後、ブツブツと言うファルロスの頭に手をポンと乗せる。
目の奥を光らせながらその目を見れば、子供の様に口を尖らせつつ自分の所為じゃないとしきりに首を振る。
「透流ちゃん。元気かな?」
「さぁ?」
常磐透流
それもまたもう一人の自分といえるのかもしれない。
無数に存在する平行世界の中で、同じように死を宿し戦うツインソウル。
幾度も繰り返すと言っても、同じ自分という訳ではない。
ただ、無数にある位相の近い世界の欠片を繋ぎ合わせるように、おぼろげな記憶が交叉しているのだ。
ある世界ではデスに飲まれ、ある世界では綾時を殺した。
終わりのないループなら、いっそ最初から投げてしまえばいいと思った事もある。
だが、世界は少しづつ、確実に違っていた。
その最たるモノが、死すべき運命に囚われていた人が生き永らえた世界だろう。
透流が見せてくれた記憶の欠片を辿った時、自分はそれを知って酷く驚いた。
世界は変化する。
何度も何度も繰り返し、無数の欠片を繋ぎ合わせながら。
だからこそ、自分は今もこうしているのかもしれない。
先に見た透流の世界のようにはいかないかも知れないけれど、それでもまだ諦めるには早すぎる。
「君は、いつも僕を責めないね」
そうだったかな?と首をかしげる。どっかの世界では責めているんじゃなかろうかと思うのだが・・・思いだせないからまぁその程度なのかもしれない。
実際、ファルロスや綾時を責める気にはなれなかった。
何度世界を繰り返しても、彼らは、そう、透流とは違った意味で合わせ鏡の自分自身だから。
「まぁ、女の子だったら別の意味で責めるかもね」
「・・・今回の君、性格ねじくれてない?」
どこか冷や汗を浮かべた表情に、くすりと笑いながら。そう言う世界なんだろと返して見る。
同じようで、だけど、また別の新しい可能性の世界。
いつか、本当に望む結末が来るかもしれないと信じながら、ずっと繰り返している1年。
「まぁいいや。また1年、よろしくね。」
「こちらこそ」
署名した書類を手渡せば、ファルロスがゆっくりとそれを巻き取ってどこか別の世界へとしまい込む。
その4次元ポケットが欲しいと思うのは、きっと自分だけではないはずだと信じながら、羨ましげに見つめてしまう。
「さぁ、始まるよ。新しい1年が・・・あ、そうだ」
「ん?」
「気のせいかも知れないけど、なんか違和感を感じるんだ」
違和感?とファルロスを訝しげに見下ろせば、ファルロス自身よくわからないのかう~んと考え込んでいる。
「何がどうって言えないんだけど・・・とにかく気をつけて」
「・・・わかった。ありがとう」
またねと笑うとかき消すようにその姿が消えた。
まぁ、彼の姿自体、本来は目で見るモノではないのだから、実際の所そこに居たのかどうかも怪しいのだけれど・・・まぁそれもやっぱりどうでもいいことだ。
そんな風に考えていた自分に、それはあまりに唐突に訪れた。
ファルロスの言った違和感。
それがこの事を言っているのかは分からないけれど、この世界の異質さを自分につき付けるには衝撃的な程に強烈な始まりだった。
「誰だ?」
そう言ってそこに立って居たのは・・・・今、この時にここにいるべきではない人物。
荒垣真次郎だった。
∞――――――――――――――――――――――――∞
さて、うまく話を纏めていけるだろうか・・・
とりあえず、触りはこんな感じです。気長に書いて行きます。
さて、うまく話を纏めていけるだろうか・・・
とりあえず、触りはこんな感じです。気長に書いて行きます。